注意書き

こちらは、パラレル小説になります。
パラレル小説ですので、お読み頂く前に幾つかご注意して頂きたいと思います。
まず最初にこちらの注意書きをお読みになって下記の項目が苦手な方、嫌悪される方は入室せずにお戻りになられる事をお勧めします。

※パラレルが苦手、もしくは嫌いな方
学園ヘヴンのキャラは出てきますが、年齢及び設定が原作とはまったく違います。
※中和で執事が和希でご主人様が中嶋さんの話を書いています。
好きだとなかなか言えない2人の恋愛話です。
※場所と時について
現代だと思います。
※これだけはご注意下さい。
中和です。(七啓も出てきますのでご注意下さい)
読んでいて“あれ?この手の話どこかで見たことある”と言う事が多々あります。

最後に気分を害されても責任は取れませんのでご了承下さい。

以上をお読みになってやっぱり無理だと思われた方は遠慮なくご退室して下さい。
私は心が広いから気にしないと仰って頂ける方のみご入室下さい。










執事の君といつまでも… 1

“コンコン”
規則正しいノックの音と共に和希はその部屋に入って行った。
既に起きて着替えをしているこの部屋の主…和希にとっては主人である中嶋英明にいつも通りに声を掛けた。
「おはようございます。英明様。今朝のご気分はいかがですか?」
「問題ない。」

制服のネクタイを締めながら中嶋は答えた。
そんな中嶋を見ながら、和希は中嶋の側に近づくと、
「失礼致します。」
そう言って中嶋のネクタイをほんの少しだけ直した。
「少し曲がっていたので直させてもらいました。朝食の準備が整っておりますのでご用意がお済みしだいいらして下さい。それでは
これで失礼します。」
和希は頭を下げると中嶋の部屋から出て行った。
中嶋は扉が閉まるのを確認した後、ネクタイに触るとそっと口づけをする。
和希が直してくれたネクタイ。
本当はネクタイなど1人で綺麗に結べるけれども、わざと曲がって結んでいた。
そうすれば、必ず和希が中嶋のネクタイを直してくれるからだ。

初めて和希に会った日から中嶋は和希に恋をしていた。
けれども、和希にとって中嶋はあくまでも自分の主人である。
言葉使いも態度も使用人としてのものだった。
それでも、昔はもっと優しく接してくれていた。
その和希が中嶋に一線を引くようになったのはあの日からだった。
和希に振り向いてもらいたかった。
昔の様に笑いかけてもらいたかった。
けれども、プライドが高い中嶋が素直に和希に好きだと言う筈もなく、どうしたらこの想いが届くか分からないでいた。
もっとも、仮に中嶋が素直に和希に好きだと言っても和希は自分は執事なのでと言って断る事は目に見えている。
和希が触れたネクタイを愛おしそうに触りながら、中嶋はため息を付いていた。


一方、中嶋の部屋を出た和希はいつものように食堂へと向かう。
火照った頬を早く覚まさなくてはと思いながら。
ついこの間までは自分よりも背も低く、可愛かったのに。
いつの間にかその身長は和希を追い抜いてしまった。
先程、ネクタイを締め直した時だって直している和希の様子を覗き込むように見ていた。
綺麗な顔立ちがすぐ目の前にあると思うとドキドキしてしまった。
主人に対して邪な思いを抱いてしまいそうで慌てて和希は中嶋の部屋から出て行ったのだ。
自分の想いをけして中嶋に悟られてはならない。
主人と執事の関係であればいつまでも中嶋の側にいる事ができるのだから。
「今日もしっかりと仕事をしないとな。」
和希は両頬を手で叩きながら気合いを入れていた。




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